TOWA株式会社
職員の身体も作る、モノづくりメーカー
よく耳にするようになった「健康経営」。健康経営優良法人として認定され、様々な健康に関する取り組みを行っているTOWA株式会社さんに伺いました。
Q1 会社について教えてください。
弊社は京都市南区に本社を構える、半導体製造装置・超精密金型製造メーカーです。
令和6年3月末時点で、男性530人、女性105人(男性83.5%、女性16.5%)です。
Q2 御社が就職活動をする理系女性へ向けてPRされていることはありますか?
特別にPRしているということはありませんが、育児休業取得率100%、復帰後の時短勤務制度や在宅勤務制度など、男女問わず働き続けられる環境づくりに取り組んでいます。
当社では、OB・OG訪問や若手社員との座談会等、就職活動中の方と社員とのコミュニケーションの機会を設けております。実際に働くイメージが明確になることで、入社の決め手となる応募者の方もおられます。このような社員とのコミュニケーションの機会も魅力に感じていただいているのではないかと考えます。
福利厚生も重要ですが、転勤がない、地元で働くということを重視される方が昨今男女問わず多い印象です。当社は京都に拠点を置いた会社でありながら、海外を中心に事業を展開しているので、京都で働きたいという思いとグローバル志向を併せ持つ方に適合しているようです。
Q3 従業員として外国籍の方が在籍されていますか?
全従業員の7.5%が外国籍で、営業職が多いです。社内でのコミュニケーションは基本的に日本語で行っています。
Q4 社員全員の健康維持・増進のために様々な取り組みをされていると聞きました。取り組まれたきっかけについて教えてください。
「健(すこやか)漲(みなぎ)りて業(なりわい)壮(さかん)なり」。
「社員や家族の健康が大事」と考える創業者のこの言葉にあるように、会社が発展していくためには、社員や社員の家族の方々の健康が大事と考えているため、様々な健康に関する取り組みを進めています。
Q5 御社独自の健康に関する取り組みについて詳しく教えてください。
令和3年に社員食堂のリニューアルを行いました。関西で収穫される食材を多く取り入れたメニューを日替わりで数種類用意しています。部署ごとに時間を分けた二部交代制で、栄養バランスの取れた出来立ての食事が、200円台という低価格で利用できるとあって、毎日賑わっています。
また、業務時間中に利用できるヘルスケアルームでは、希望する従業員が予約制で常駐の理療師によるマッサージ等の施術が受けられます。
このほか、広いレクリエーションスペースでは卓球やゴルフ等、様々なクラブ活動が活発に行われています。
Q6 女性の健康について取り組まれていることはありますか?
健康状態が仕事に与える影響や、月経など女性特有の健康課題についての社内セミナーを開催しました。セミナー後には女性社員に望まれるサポートを尋ねるアンケート調査を実施、そこで出された要望を管理職へ伝え、職場でのサポートにつなげています。男性から「女性の健康課題に対してどんな風に接したらよいのか分からない」という声がありましたが、セミナー実施後には「社員や家族との接し方について気づきがあった」という声も聞かれました。
2023年6月には「がん対策推進企業アクション」の推進パートナー企業に登録されました。社内啓発活動を通じて「がん」について正しく知る機会を設けるとともに、国が勧める5つのがんの受診を推進する目的で、女性特有のがん検診についても会社が費用を全額負担する制度を制定しています。
今後も、誰もが健康に働き続けるために正しく理解し合える職場づくりを進めていきたいと考えています。
Q7 有給休暇の取得率について教えてください。
令和5年度の取得率は73.7%です。
傷病等で休職した際に使うことができる積立有給休暇制度が、年次有給休暇取得の促進につながっていると考えます。また、2025年4月には年次有給休暇の付与日数を初年度から一律20日間に拡充する予定です。(食堂の風景)
社員の健康維持・増進は会社の躍進にもつながります。今後も、誰もが健康に働き続けられる職場を目指して、健康の取り組みを進められます。
今回取材した「TOWA株式会社」さんのホームページはこちら
シティリビング9月号にも取材記事を掲載しています。掲載内容はこちら