男性育休取得経験者を紹介します!育休を取得して京都市役所 男性職員Bさん
男性の育児休業取得については,家庭における女性の負担を軽減するだけでなく,家事や育児を通した多様な経験は,男性のキャリア形成においても重要な機会となることが考えられます。
また,子育て等を通じて,地域や社会とのつながりを形成する機会ともなり,個人の「真のワーク・ライフ・バランス」の実現にもつながると考えられることから,京都市役所では,男性職員の育児休業取得の促進に率先して取り組んでいます。
今回は,実際に育児休業を取得した京都市役所の男性職員のエピソードを紹介します。
育児休業を取得して
育休を取得した際の周囲の反応
・所属長の勧めで取得したので,非常に協力的でした。期間は3週間と短かったため,できるだけ事務を前倒しで行い,問い合わせについては「Q&A」を係内に配布し対応してもらいました。
・上司にも小さいお子さんがいて,仕事と子育ての両立に理解がありますし,職場のサポートや雰囲気にはとても感謝しています。
・上司や同僚の理解があって仕事と育児ができているので,ありがたいと感じています。
・「大変だろうけど楽しんでおいで」,「仕事のことは気にせず子どもと触れ合っておいで」等,温かい応援の言葉をいただき,感謝しています。
育休を取得して得られたこと,自身の変化
2人の子どもを連れて生活し,子育て交流広場や学校行事にも顔を出していると,声をかけられる機会も多く,たくさんのママ友(たまにパパ友)ができ,今までまったく接点のなかった地域の方々,年配の方や小学生等,様々な年齢層・立場の人と交流を深めることができました。
また,離乳食を作るのに失敗したり,なかなか寝つかない子どもに手を焼いたりする中で,家事育児への理解が深まり,妻に対しより一層敬意を払うことができるようになりました。
子育ての分担
・育休中は,基本的には妻が夕食・離乳食の用意をし,私は主に朝食・昼食(たまに夕食)の用意や食器洗い,掃除洗濯,息子のお風呂や遊び相手をしていました。状況によって,寝かしつけやオムツ替えを担当していました。
・共働きなので,今は基本的には「できるほうがやる」という感じです。子どもの保育所への送迎は,送りは毎日,私がしていますが,お迎えは,妻と週毎に調整して担当を決めています。お迎えに行った日は,晩御飯から寝かしつけまで,すべてやります。保育所は19時までなのですが,お迎えに行ってから晩御飯を作り始めると,お腹を空かせた子どもたちが待ちきれないので,日曜日に常備菜を作っておいて,平日にはメインのおかずとお味噌汁を作ればいいようにしています。
仕事と子育て両立のコツ
・妻や同僚とのコミュニケーションを大切にしています。妻も正社員なので,やるべきことを2人で分担していかないと生活が成り立ちません。また,職場の上司や同僚の理解と協力があって両立できているので,感謝しています。
・「仕事と子育ての完璧な両立は無理」と割り切るのも重要かなと思っています。完璧にできるならその方がよいと思いますが,完璧を求めると自分も苦しくなるし,窮屈でイライラも募ると思うので・・・
・1 他の職員・上司とより密接にコミュニケーションを取り,子どもの体調が思わしくないときには早めに周りに知らせる等,突発的事項に対応できる環境を整えておくこと,2 良い意味で諦めること,根を詰めすぎないこと,3 重要なポイントを押さえ,一番効率的な方法を考えること,の3点でしょうか。
妻からひとこと
・自分1人で子ども2人の育児をすることに不安を感じていましたが,育休を取得してもらったことによって,生活リズムがつかめて良かったです。
・子どもの成長の瞬間を夫婦で共有できたことがとても嬉しく,「2人で子育てしていること」を強く認識できました。